2011年1月10日月曜日
大町のヤツデ
ヤツデは寒い時期に花をつける数少ない植物のひとつです。
寒い時期は当然ながら虫の数も減りますが、
花の数も少ないのでやって来る虫を独占できるというメリットがあります。
花も頭を使っているんですね。
ところでヤツデにはもうひとつ、おもしろい特性があります。
花は最初雄花をつけ、そのあと、雌花に変身するのです。
これを雄性期(ゆうせいき)、雌性期(しせいき)と呼びます。
もし花序全体が同じサイクルで変身すると問題が起きます。
雄花ばかりでも、雌花ばかりでも受粉ができなくなるからです。
そこでヤツデは、上から順に花をつけ、下の方で雄花が咲く頃に
上では雌花に変身して受粉を待つということをやっています。
バレーボールのひとり時間差みたいなものでしょうか。(笑)
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