2011年3月12日土曜日

お知らせ


『鎌倉で花を撮ろう!』のブログをご覧のみなさまへ

いつもブログを訪れてくださってありがとうございます。
毎日欠かさず鎌倉の花をアップしてきましたが、
昨日の巨大地震により、東北地方を中心にわが国は壊滅的な打撃を受けました。
それに比べれば小さな出来事ですが、わたしの仕事場もすべてのものが落下し、
電気、電話、水道などのインフラも止まり、かなりの被害を受けました。
いまは大天災に加えて原発の不安も重なり、
わたしだけでなく、みなさんも不安を抱えていらっしゃることと思います。
従いまして、少しの間お休みをいただき、
自分にできることできないことを整理した後、
改めてブログをスタートさせたいと思います。
楽しみにしてくださった方々には大変申しわけありませんが、
ご理解いただければ幸いです。

近藤純夫

明月院のウメ

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白梅とメジロ  明月院

ウメの見頃もそろそろ終わりかなと思っていましたが、
このところの寒波のせいか、玉縄桜や河津桜などの早咲き種を除き
まだまだということで、
サンシュユやマンサクなどとともに鎌倉の境内を賑わせています。

以前にも書きましたが、メジロの数がずいぶん
増えているように思えます。

2011年3月11日金曜日

海蔵寺のノシラン

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ノシラン  海蔵寺

三寒四温を身を持って体験するこの頃ですね。
激しい気温の変化に植物の方も対応が大変なのか、
開花時期が狂ったり、花期が短縮する植物も出ています。

海蔵寺のノシランは実をつけたまま越冬しますが、
葉は鮮やかな緑色を保つので
茂みだけを写し撮ると秋景色のようにも見えます。

2011年3月10日木曜日

大巧寺のボケ

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ボケ  大巧寺

大巧寺のボケは小さな株であまり目立ちませんが、
深い緋色の花は目にとても鮮やかです。

ボケは漢字で木瓜と書きますから「モッカ」と呼ぶのが
正しいのだと思います。原産地である中国でも
モッカと呼ばれています。
日本原産のクサボケとは葉の鋸歯の有無で区別します。
いずれも鋸歯がありますが、ボケの方が尖っています。

2011年3月9日水曜日

小町のヒヤシンス

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ヒヤシンス  小町界隈

鶴岡八幡宮近くの住宅街でカラフルな花をつけた
大ぶりのヒヤシンスを見つけました。
ヒヤシンスと言えば紫色やクリーム色というのが一般的なので、
写真のような赤色はとても目立ちました。

ヒヤシンスは西アジア原産ですが、
ヨーロッパで改良され、今日のような形と花色を持つにいたりました。

2011年3月8日火曜日

本覚寺のウメ

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淡紅梅  本覚寺界隈
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紅梅  本覚寺

本覚寺の本堂左脇には淡いピンク色の梅の木が、右手には深い紅色の梅の木があって
どちらも見頃を迎えています。

2011年3月7日月曜日

極楽寺のツルハナナス

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ツルハナナス  極楽寺界隈

極楽寺の住宅街にある空き地にツルハナナスの群落がありました。
朝に白く、夕べに薄紫色になるこの小さな花には多くの別名があります。
ソケイモドキ、ホソバノホロシなどが知られていますが、
もっとも知られているのはヤマホロシではないでしょうか。
しかし、これは誤称で、ヤマホロシは葉が長く、花弁の形状も異なります。

ブラジル原産のツルハナナスは、本来夏に咲く花ですが、
いまでは1年を通じて見られるようになりました。

2011年3月6日日曜日

早春の鎌倉(1)

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ハクセキレイ  山ノ内界隈

本来は北海道など寒い土地に生息していたハクセキレイですが、
いまでは温暖な鎌倉でも1年を通じて観察できます。
種類を判別できないほど遠いところを飛んでいても
羽ばたきと羽根を納める動きを交互にして
ウエーブを描くように飛ぶのですぐにわかります。

2011年3月5日土曜日

極楽寺のゼラニウム

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ゼラニウム  極楽寺界隈

ゼラニウムはふつう越冬しませんが、
日差しがたっぷりあたるのでしょう。
極楽寺の空き地にゼラニウムが花をつけていました。
和名をテンジクアオイと言います。
天竺とはインドの古称ですが、
昔は欧州から渡来するものを総じて天竺と呼んでいたようです。

2011年3月4日金曜日

明月院のロウバイ

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ロウバイ  明月院

先日、明月院には見上げるほど大きなマンサクの木があると書きましたが、
ロウバイもまた巨木が多いのです。
場所によって花のつけかたに早い遅いがありますが、
境内のある一画では花と実をバランスよくつけている株がいくつかあります。
それらのいずれもがかなりの大きさなので、
首を曲げて頭上高くにある枝を見上げる姿勢になります。
おもしろいことに実のつきすぎる株は成長が阻害されることがあるとのこと。
実はそのなかで子房を巨大化させるので、
栄養分を取られつづけるのかもしれません。
早咲きのサクラの声が聞こえはじめているいま、
ロウバイを楽しめるのもあとわずかです。

2011年3月3日木曜日

大巧寺のヒメキンカン

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ヒメキンカン  大巧寺

大巧寺で、ヒメキンカンが指先ほどの大きさの実をつけています。
中国の原産で、他にマメキンカンやキンズなどの名があります。
樹高は100cmほどと植物事典にはありますが、
大巧寺のものは人の背丈ほどもあります。
小さな果実のなかに果肉はなく、種子がつまっているだけですから
観賞用にしかなりませんが、その可愛さから園芸植物として人気があります。

2011年3月2日水曜日

明月院のマンサク

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マンサク  明月院
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マンサク  明月院

明月院にはこれまで見たことがないほど大きなマンサクの木があります。
見上げるという言葉がぴったりで、樹高は10m以上でしょうか。
枝いっぱいに黄色の花をつけた様子は壮観という言葉がぴったりです。
まだあと少し、この景観を楽しめそうです。

2011年3月1日火曜日

本覚寺のプリムラ

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プリムラ・ポリアンサ  本覚寺

本覚寺には「にぎり福」というお護りがあって、
毎年、前年のにぎり福を持参して供養してもらい、
新しい「福」をいただいてきます。

販売所の脇には小さな花壇があって
プリムラ・ポリアンサが青い花をつけていました。
サクラソウの仲間のプリムラは人気が高く、
ジュリアンやオブコニカなど数多くの品種があります。
ポリアンサはそうした園芸品種のなかでも歴史が古く
19世紀には欧州で人気を博していました。

2011年2月28日月曜日

大巧寺のオウバイ

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オウバイ  大巧寺

2月18日にジオンさんが投稿してくださったのは
ウメの一品種であるオウバイですからバラ科ということになります。
写真は名前こそ同じですが、モクセイ科ソケイ属のオウバイです。
中国原産で江戸時代に紹介されたとき、その形がウメに似ていることから
オウバイ(黄梅)の名が付きました。

ソケイというのはジャスミンのことですが、
残念ながらオウバイにはっきりとした香りはありません。
良く似たウンナンオウバイは葉のあとに花をつけますが、
本種は先に花をつけます。

2011年2月27日日曜日

明月院のレンテンローズ

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クリスマスローズ  明月院

クリスマスローズはときにレンテンローズとも呼ばれ、
呼び名の違いが紛らわしい花のひとつです。

クリスマスローズとはクリスマスの頃に咲く品種のことで、
ニゲル(ノイガー)が原種です。この時期(2~3月)に咲く
ものはオリエンタリスが原種です。西欧文化には四旬節(レント)
という宗教的な習慣があり、これがレンテンローズという
通称となりました。いずれもキリスト教文化に基づくものですから、
それぞれを分けて呼べばよいのですが、日本では総称して
クリスマスローズと呼ばれます。

この花も本来はレンテンローズと呼ぶべき花なのです。
ニゲルは白花が基本で、まれにピンクがある程度。
これに対し、オリエンタリスは白、ピンク、赤、紫など
さまざまな色合いがあるのが特徴です。

2011年2月26日土曜日

明月院のウメ

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白梅と紅梅  明月院

明月院の境内奥に開山堂があり、
白梅と紅梅が花をつけています。
少し奥まったところにあるせいか
訪れる人も少なくメジロが花蜜を吸いに
やって来たりしていました。

開山堂の紅梅は色味が濃く、白梅との
取り合わせがとても鮮やかです。

2011年2月25日金曜日

東慶寺のウメ(投稿)

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白梅  東慶寺

tomoさんより東慶寺の鐘楼前にある白梅の写真を送っていただきました。
鐘楼前では四季折々の花を楽しめるのですが、看板などのせいで
撮影位置は限られます。
tomoさんはぐっと近寄って被写体を切り取ったのが良い結果を
もたらしたようです。ウメの花びらや樹皮の様子がわかりますし、
鐘楼のレリーフもきちんと写し撮られています。
白と黒の対比もいいですね。


tomoさんのコメント
東慶寺の鐘楼の前の白梅です。

2011年2月24日木曜日

東慶寺のミツマタ

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ミツマタ  東慶寺

降雪のあった日の東慶寺で白を背景に白い蕾のミツマタを撮ってみました。
ミツマタは冬の長く寒い季節を蕾のまま過ごしますが、
注意深く観察すると次第に緑色に変色していくのがわかります。
写真では少しわかりにくいでしょうが、どの蕾も白い繊毛のなかに
緑色の部分が増えていました。

ミツマタの開花は来月。
まだ寒さの残る2月ですが、日中はずいぶん暖かくなりました。
東慶寺には黄色花の他に赤花もありますので
間もなく両方の色味を楽しめることでしょう。

2011年2月23日水曜日

雪景色(6)

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本堂と庭園  明月院

いつも違う色に染まる本堂の壁面がこの日はサーモンピンク色に
怪しく浮き上がっていました。円窓の奥には純白の雪と白梅が
日差しに晒され、星のように瞬いていました。

2011年2月22日火曜日

雪景色(5)

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冬の日差しと湯気  東慶寺

はっきりとしない空模様のなか、
東慶寺の境内に入ると、
突然雲が晴れて太陽が照りつけました。
すると、樹木の表面から少しずつ湯気が…。
残雪との対比が気に入りました。

2011年2月21日月曜日

雪景色(4)

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残雪  円覚寺

昨日と同じ、円覚寺の一画です。
陽が高く昇ると雪はすぐに溶けはじめました。
滴が一斉に屋根を落ちるときの音が一帯に鳴り響き、
冬から春へのセレモニーのように思えました。

光則寺のツバキ

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初雁(ツバキ)  光則寺

光則寺ではヤブツバキ以外も次々と花をつけています。
いまは全体の6分咲きというところでしょうか。
写真は昭和侘助(初雁)です。
かつては数寄屋と呼ばれていたのですが、
今日数寄屋と呼ばれている品種とは異なります。
なんとも紛らわしいですね。
この他にも雪中花などの名前を持ちます。

この時期の侘助は香りの良いことと、ピンクの斑が入るのが特徴です。

2011年2月20日日曜日

宝戒寺のウメ(投稿)

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枝垂れ梅  宝戒寺

tomoさんから今度は宝戒寺の枝垂れ梅の写真をいただきました。
ハギやヒガンバナ、フヨウなどで知られる宝戒寺は、
初春の枝垂れ梅も人気があります。
本堂の前の左脇に大きく枝を広げて垂れ下がる様は
圧巻のひとことです。
あと少しするとアンズの木も花をつけるので両方を楽しめます。


tomoさんのコメント
宝戒寺の本堂を背景にした枝垂れ梅です。

雪景色(3)

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残雪  居士林(円覚寺)

束の間の降雪ですが、朝の一時、雪は鎌倉一帯を白く覆いつくしました。
写真は、すでに陽が高く昇り、少しずつ雪が溶け始めている10時頃の円覚寺です。
北国の出身ですので、雪景色を見ているとどこか心が落ち着きます。

2011年2月19日土曜日

東慶寺のマンサク(投稿)

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マンサク  東慶寺

ジオンさんから東慶寺のマンサクの写真をいただきました。
奇しくもtomoさんと同じ被写体です。
ジオンさんの場合は背景に少し離れた本堂の黒塀を選んだところが
よいふんいきをかもし出していると思いました。花と塀の間の
空気感が良いですよね。この工夫が、これまでとは異なるマンサクを
表現できたように思えます。


ジオンさんのコメント
書院前では、万作が見頃を迎え、黒塀が丁度、
万作の引き立て役にひと役かっています。